2009年4月24日金曜日

パーム油

大学院の授業で「異文化コミュニケーション論」というものがある。
なかなか哲学的な授業で、悶々とした空気が漂っている。
よくある答えのない議論。「日本人とは、誰のことか。」「日本文化とは何か。そのようなものは果たして存在するのか。」「文化とは何をもって文化なのか。」「日本=集団主義、アメリカ=個人主義というような、文化相対主義的な捉え方は、危うさがある。」等々。。



今日は「開発コミュニケーション論」という授業で、パーム油のことを扱った。

化粧品やシャンプー、石鹸や洗剤、そしてポテトチップスやカップラーメン、チョコ等の食品に使用されている植物性油脂の多くは、パーム油だという。

植物性なので、環境にやさしいというイメージで、日本ではよく知られている。

今日授業で見たビデオでは、マレーシアのボルネオ島で、パーム油のプランテーションによって森林伐採が進み、その森に生息する象の住処が減少し、パーム油の木の実を食べようとする象がプランテーションに入ってきてしまうことで、そのプランテーションで働く住民が困り、象を驚かせて追い払ったりしているという映像が流れていた。

またしても、知ってしまった、この構造。

「環境にやさしい」って、一体、何だろう。


そのビデオを見たあと、班でロールプレイをした。パーム油のプランテーション開発を行うための会議を行うという設定である。
開発賛成派は、マレーシア政府の役人の役、地元企業の役、開発地付近の先住民の役、日本の洗剤メーカーの役。
反対派は開発地付近の先住民の役、環境NGOの役。

それぞれの主張、論点があり、当たり前だけれど、なかなか結論は出ない。
私は日本の洗剤メーカーの役だったけれど、なかなか意見が言えない。自分の意見とは違う役をやるのはなかなか難しかった。

ボルネオは野生動物の宝庫だという。

私はまだ勉強不足だから細かいことはあまりわからない。

でも、持続可能な社会づくりという壁に、現在の社会、日本の社会、世界の構造がぶつかっているということは確かであろう。私はいつもそれを思っている。

ESD(Education for Sustainable Development;持続可能な開発のための教育)というものに興味を持ったのも、そのような関心からである。

知っていても、お腹がすけば、普通にチョコを買って食べる自分。(チョコは児童労働や、労働問題を孕んでいる可能性もある。)
この矛盾。

あたしは、今のところ、知らないふりをして、忘れたふりをして、生きるしかないのだ、と思う。

実際、フェアトレードの商品や、環境に配慮した有機の食品等は、値段も張る。

環境教育とかESDとか、言ってる自分は何なんだ、と思うけれど、

私はどうにか、どうにか、オルタナティブな世界をつくっていく一員になれたら、と

思っている。

たくさんの矛盾を、抱えながら。

2 件のコメント:

  1. タイの農村でも、同じようなことが起きてるっていう新聞記事を、ついこないだ読んだよ。もともとあった森を商売のために「お金になる木」に変えたら、森に住んでた象が食べるものがなくなって農村まで降りてきて、農作物を食い荒らしちゃうんだって。
    私も、自分自身に矛盾を感じる。いろいろいろいろ考えながら、行動はほとんど変わっていないから。自分に納得できる自分になりたいね。いや、なろう!

    返信削除
  2. >なおこ
    コメントありがとう(^^)
    そっか。構造なんだよね、これは。
    納得はなかなかできないけれど笑、少なくとも悩むことはやめないでいきたい。
    悩みながらも、歩みをとめないでいきたい。
    そう思うよ(^^)
    ありがとう。

    返信削除