2009年11月13日金曜日

穴ぼこ時間

もう一ヶ月近く更新していなかった。

昨日から、本当は清里に行くはずだった。
環境教育のイベントのボランティアとして、運営のお手伝いをすることになっていたからだ。

ところが、一昨日ぐらいから、風邪かなあ、と嫌な予感を感じていたところ、世間を騒がせているインフルエンザに、まさかのタイミングでかかってしまった。

微熱だから風邪だと思っていたのに、昨日の午前中に地元の診療所で検査をしてもらったら、陽性が出てしまったのである。

清里入りを断念し、ボランティアができなくなってしまったことを申し訳なく思いつつ、どうしようもできないので、突然ぽっかり開いた穴のような休憩時間を、過ごしている。

拍子ぬけも甚だしい。もう体調も悪くないし食欲も全く衰えないのに、「インフルエンザ」という魔法の烙印が私の外出を許してくれないので、こうして家の中で静々と過ごすことしかできない。

ただそれを逆手にとれば、完全に許された猶予期間のようにも思える。

あれをしなければいけない、これをしなければいけない、早く済ませなければ…という日常の流れから完全にアウトして、「あなたはなるべく人に会わず、どこにも外出せず、家でじっとしていなさい」という指令を、病院や国のお墨つきでやっているようなものだ。とても変な感じである。

一般的に考えれば、(一見)どこも悪くなさそうな20代の若者が、家にこもってだらりとしていたら、甚だ周りの人に心配されるか眉をひそめられるか、少なくともそのどちらかだろう。
「インフルエンザ」ってのは、魔法である。私はそいつを保持しているがために、期間限定で世界と断絶している。


本当は清里で冷たい空気に触れ、お仕事に勤しんでいただろうに…

11月の清里の空気、澄んだ夜空や森を想像してみたり。



こうして家(家族にうつらぬように特に自分の部屋)にこもっているのだが、不思議と心がざわついている忙しい日常から離れているからか、心は静かで、よく本が読める。


「魔法」が解けるまで、諸々の活動は全て中止。


それまでは本を読むことを中心に、できることを淡々と、心静かに少しずつ。